日本を代表する建築家である安藤忠雄氏の建築物を巡回させていただきました。
とくに神戸は世界的に見ても建築物は多く、2022年3月25日に、こども本の森神戸もあらたに建設されました。
RIN’S GALLERY(1981)
RIN’S GALLERY(リンズギャラリー)を訪れました。
安藤氏の建築は商業施設でも通路が狭く、迷路のような印象を受けました。
微妙に床もずれており、2棟にわけられていることも、斬新なデザインと感じました。
RIRAN’S GATE(1986)
北野異人館周辺のレンガタイルがメインの外観と違い、コンクリート打ち放し仕上げの建造物です。
屋根も切妻屋根からヴォールト屋根に変化し、敷地の形状に合わせて分割した3棟を、細い中庭を設けながらセットバックするように配置しています。
無機質なコンクリート打ち放しの外観とは裏腹に、内部は植栽の緑に溢れています。
WALL SQUARE&WALL STEP(1986)
鉄骨造(WALL SQUARE)と、その隣の鉄筋コンクリート造(FIX213)の2棟構成で、1986年竣工の建築です。
外壁はリン酸亜鉛処理された金属製パネルです。鉄骨との取り合いがとても綺麗に納まっています。
WALL STEPはコンクリート打ち放しとリン酸亜鉛処理の金属パネルの外壁にヴォールト屋根の組み合わせとなっています。
兵庫県立美術館(2001)
兵庫県立美術館は、愛称は「芸術の館」と呼ばれ、2002年に開館したHAT神戸にある美術館です。
前面の海に接するなぎさ公園と一体化して設計されました。
館内は通路が巡らされ、建物そのものを鑑賞の対象とするような空間で構成されてます。
サミュエル・ウルマンは「青春の詩」の中で、青春とは人生のある期間ではない、心のありようなのだ、と謳いました。
失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。
どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。
身体・知性がいかに年を重ね、成熟しようとも、この内なる若さをさえ失わなければ、人は老いることなく生きられるというのです。
いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へーー
目指すは甘く実った赤リンゴではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青りんごの精神です。
「青いりんご」
Artist:安藤忠雄
海をバックに六甲山を向いて立つ「Animal 2021-01-B (KOBE Bear)」は、高さ3.5メートルの原寸大のブロンズ製のクマの彫刻作品。作者は日本の現代彫刻を代表する作家のひとり、三沢厚彦氏。「神戸市仕様」となっていて、右目は六甲山の緑、左目は空の青が表現され、体の色・ゴールドは太陽や海のキラキラした光を、そして左手の傾きは六甲山の傾きを、右手は海の水平線をイメージしているという。
「Animal 2021-01-B(KOBE Bear)」
Artist:三沢 厚彦
「Sun Sister 2015」
Artist:ヤノベ ケンジ YANOBE Kenji(1965-)
「Ether(family)」
Artist:名和 晃平
こども本の森神戸(2021)
外装は安藤建築の代名詞ともいえるコンクリート打ちっぱなしの2階建て。前面ガラス張りの開放的な建物正面からは、施設のシンボリックな大階段や巨大な本棚が顔を覗かせます。
建築家・安藤忠雄氏のコメント
神戸は日本の中で一番美しくて住みやすいまちだと私は思っています。「このまちから子どもたちが本を読んで世界へと向かって羽ばたいてほしい」と市長さんにお話しして「こども本の森 神戸」が実現しました。スマートフォンの時代ですから、「本を読む」ということが忘れられています。スマートフォンを半分にして、本を読んで考える場所にしてほしい。地球の中で生きる子どもたちが育つように、どうか皆さん、これからずっとよろしくお願いいたします。