特別対談 vol.3 相武 紗季 ×小西 毅

小西 毅理事長(以下K):相武紗季さんは、我々の青春時代でいうと、CMで言うとミスタードーナツとパイロットとすごく覚えています笑

相武 紗季氏(以下A):ありがとうございます。

1女性のキャリアについて

K:女優としてもすごい輝かしいなかでご結婚されましたが、お子様もいらっしゃるとなると、結構キャリア的には露出するところが少なくなるんでしょうか?

A:そうですね。

K:我々は、20代から40歳までの経営者の集まりでして、手弁当で街づくりであったり、オータムフェスティバルのようなイベントをやったりしております。経営者としての勉強会もおこなっているのですが、なかなか女性会員が少ないんですね。これは日本全国の青年会議所共通ですが、どういう切り口で女性会員を増やしていったらいいかとみんなで議論もしています。今またお仕事の復帰もされていらっしゃるので、一度キャリアを止めるという場面ではどのような感じだったのかをお聞かせください。

A:私の場合は第1子の時はすぐに復帰だったので2、3ヶ月で声のお仕事から始めてまた広告に戻って、ドラマが決まったくらいでまた妊娠してっていう感じでした。以前に1人で仕事している時は子供が産まれてもキャリアを求めるタイプだと思っていたんですけど、実際に第1子と第2子と生まれて守る立場になると、結構過酷な仕事なのでスケジュールも調整つかないし、どっちの幸せが大事かと天秤にかけるとやっぱり子供たちと関わる時間なのかなと。ですので今は子供たちが安定してスケジュールを確保できる時、例えば夏休みとか一緒にお休みができて誰かの手助けが確保できるタイミングで仕事に復帰して、その2週間だけ仕事をするということをしています。

K:すごいですね。

2現在のお仕事について

A:声のお仕事だったりすると子供が保育園行っている間の2時間だけの仕事ができたりとか、そういうふうに合間を縫ってできるだけ子供たちを送って、仕事をして、子供たちを迎えてその後は主婦業に戻る・・・というあまり自分の仕事が子供に影響がないような形になってきています。自分の優先順位が下がった分、今まで通りの仕事の続け方は結構難しいかなと思ってはいます。

K:逆に選択と集中というか・・・。

A:そうですね。なので決めた時はしっかり自分の時間と思って仕事に集中して、子供は両親に預けたり主人が面倒見てくれてたりしています。地方ロケの時は、スイッチして主人が1週間は完全に子供を見てくれています。ただ、主人は料理ができないので、1週間分とか作らないとという面で負担はもちろんあります。機会があれば全然働く気はあるんですけど。主人も働く母親を見ながら子供が育つのに賛成なので。

K:なるほど。素晴らしいですね。

A:どちらかというと今バリバリ働いてほしいというよりかは10年後子供たちが思春期に入った時に母親にもやるべきことがあって、父親にもやるべきことがあってそれを見ながら子供が仕事って楽しいなとか、働くってどういうことかというのを学べるといいなと思っています。

K:すごくいい関係ですね。

A:はい。最初はガチャガチャ揉めたんですけど(笑)でもそれぞれを尊重しながら「自分の仕事はこの時期忙しいから、俺はもう手助けできない」と言われると完全にワンオペでやりますし、私が忙しい時は主人がやってくれるので・・・。

3家族への想い

K:素晴らしい、見習わないといけないところがありますね。
ご家族の話になりますが、お母様も宝塚ですよね。お姉様もだと思うんですけど。女優の道というは結構自然と行ったものなんですか。

A:いや全然、私は芸事に疎くてできないタイプなので、本当にたまたま高校野球が好きで、甲子園のPRを一般の女子高生の時に家から応募して、たまたま受かって、たまたまスカウトされて今に至るという感じです。
父は母の仕事も認めている人だったので、私にもやりたいことをとりあえずやって、だめだったら帰ってこいという感じでした。

K:なるほど。

A:ダメじゃなくてよかったです(笑)ですので、子育てでもそういう精神で私たちは私たち、子どもたちは子どもたちという感じです。
下の子が2歳半になったので、それぞれが5、6歳になって小学校入ってくるとサポートもしつつもうちょっと本格的に仕事もそれぞれやりたい、やるべきことをやっていこうかなあというビジョンです。

K:なるほど。もともと宝塚出身ですが、なにか神戸の思い出とかありますか?

A:宝塚からするとやっぱり都会というか・・・。ブランド街があったりとかデパートがあったりとか。特別な時に出てくる場所で、週末に特別に買い物に来るとか、異人館巡りに行くとか、ちょっとした旅行気分っていう感じです。
なのでちょこちょこ来てた思い出というかは、あの時ああしたなっていう結構色鮮やかにしっかり記憶が残っています。

K:最後の質問になるんですけど、先ほどおっしゃっていた今後お子さんが大きくなった時に本格的にお仕事ができる体制づくりみたいな、こう社会に対してやお母さん方に対してのメッセージはありますか?

A:私自身のビジョンで言うと、やっぱりやりたいことを我慢して生きていくというよりは、もし仕事をしたければ仕事に戻る環境づくりをして戻れたらベストだと思いますし、どれだけキャリアを持っていてもやっぱり家庭に向きたい人もいると思うのでそういう時はしっかり家庭と向き合ってその後5年後6年後とか、何年後かに戻れる場所があればいいなあと思うので、やっぱり全体的に見て女性が働きやすい環境にはなってきていると思うんですけど、ただやっぱり自分が我慢しなければならない部分がたくさんあると思うので、そういうサポートがもっと必要なのかなと。本当にやりたいことというか、子供が大きくなった時に自分が求めていた自分のビジョンを実現できるっていう未来になっているといいなと思います。
忙しいとは思うけど、こうやって戻って来れるんだとか、それも子供もしっかり育っているとか、やっぱりそういうふうに諦めずに自分のやりたいことがあるなら、それをやり遂げられる未来があるといいなと思います。

K:素晴らしいです。ありがとうございます。

GALLERY

aibusaki07
aibusaki06
aibusaki05
aibusaki04
aibusaki03
aibusaki02
aibusaki01
previous arrow
next arrow
aibusaki07
aibusaki06
aibusaki05
aibusaki04
aibusaki03
aibusaki02
aibusaki01
previous arrow
next arrow
おすすめの記事