神戸JC×京都JC 理事長対談

神戸青年会議所(以下神戸JC)、京都青年会議所(以下京都JC)は、今年度新たな取り組みとして、「青少年に関する育成事業」を共同で実施することになりました。子ども(主には小学生を対象)への様々な体験機会の創出をすべく、神戸と京都、まちや各地青年会議所同士の垣根を越えた事業を1年間展開してまいります。

神戸JC森谷理事長、京都JC伊住理事長は昨年2023年度、公益社団法人日本青年会議所に議長・委員長として出向しており、5つのグループがある中、同じ総務グループとして約1年半共に過ごしました。加えて、偶然にも同じ立命館大学衣笠キャンパスの出身であり、同年となる2024年にそれぞれが各LOMの理事長に就任しました。

Profile

伊住 公一朗(いずみ・こういちろう)

1986年生まれ。京都府京都市出身
2009年立命館大学卒業
一般社団法人茶道裏千家淡交会 理事
茶人 茶名は伊住宗陽

2018年 京都JC入会
2022年 常任理事・総務特別委員長
2023年 副理事長・日本JC JCブランディング会議 議長
2024年 京都JC 第73代理事長

 

森谷 圭(もりたに・けい)

1988年生まれ。大阪府豊中市出身
2011年 立命館大学卒業
株式会社モーリヤ 専務取締役

2017年 神戸JC 入会
2020年 SDGs推進特別委員会 委員長
2021年 近畿地区協議会 総務・広報戦略委員会 委員長
2022年 副理事長
2023年 日本JC 対内広報確立委員会 委員長
2024年 神戸JC 第66代理事長

 

(以降M=森谷理事長、I=伊住理事長)

神戸、京都それぞれのまちの印象とJC活動について

M:「文化」という言葉をまさに体現しているのが京都のまちのイメージです。京都を訪れると日本人が本来持つべき感性に触れることができたり、様々な歴史を知ることができたり。昨年、日本JCで伊住理事長と出会い、親しくさせていただいてる中で、日本の文化・京都のまちの文化に触れる機会が増えたことが私のJCの大きな財産となっています。

I:まさにご縁だと思います。2023年度日本JCの「広報」の分野で毎日連絡取ってしましたし、そりゃ仲良くなりますよね(笑)
神戸のまちは、やはりお洒落というか何でも似合うまち、カッコいいまちという印象が強いです。また、神戸JCについては、森谷理事長に出会う前から、セルフブランディングと広報発信がすごく上手だなと思っていました。ホームページや公式SNSにおいて、見せ方や発信に注力しているLOMというイメージがあります。
小西会頭が2022年度理事長をされていたときに実施した「KOBE AUTUMN FESTIVAL」や伝統のみなとまつりは、地域をしっかり巻き込んだ事業として展開されていて、神戸JCが持つ事業構築のノウハウ等、もっともっと知りたいなと思っています。京都JCとしても、より地域に密着し定着するような事業の展開を目指すためにも今日は色々と学べたら嬉しいです。

M:私たちから見て京都JCは、毎年「京都会議」を日本JCと共に実施していて、純粋に凄い!!と思っております。そして全国の参加メンバーに対するおもてなしの精神等、それが文化としてしっかりと定着しているなぁと感銘を受けています。
2026年に全国大会を実施するLOMとして、京都JCから学びたいことが多いです。
また、少し手前味噌の話ですが、ブランディングに関してはLOMとして「かっこよくありたい」という共通意識を強く持っている思います。自分たちの活動がまちの人からどう見られるんだろうか、他LOMのみなさまからどう思われるだろうか等、こうしたらかっこいいんじゃない?みたいな意識が根強く神戸JCにはあるんじゃないかなと思います。

I:まさに他LOMの私から見てそれをすごく感じます。そして、それをしっかりとLOMとして体現できているのがすごいです!

M:伝統的に刷り込まれているかもしれません。

I:今年度、京都JCのホームページをリニューアルしたのですが、他LOMのものも参考のために調査しましたが、一番参考にしたのは実は神戸JCです。色々いいところを取り入れて少しでも対外の方に見ていただけるように、見やすいように、そして我々もかっこよく見えるようなホームページに刷新しました。

M:そうなんですか!そう言ってもらって嬉しいです!今年度神戸JCのホームページには「2024年度理事会構成メンバー紹介動画」をトップに載せているのですが、動画の中ではメンバー全員ナルシストに徹することがコンセプトでした(笑)

I:「圭、かっこつけてるなぁ。。」と思っていました(笑) でも、動画のクオリティはさすがの神戸JCブランドです。見せ方も上手い!こちらは映像関係の会社に依頼をしての制作でしょうか?

M:最高の誉め言葉をありがとうございます(笑) 映像関係はしっかりと予算を取って制作しています。神戸JCメンバーで動画制作を生業としている人もいて、コンセプトの決定から内容、時間や音楽等、かなりこだわって制作しています。

I:京都JC内にはそういったメンバーが少ないかもしれません。拡大の切り口としても活用できるかもしれませんね。やはり、素人が作ったものと、生業として映像を作ってる人が作ったものは全然違いますもんね。

M:「チラシダサイ問題」ありましたね(笑)
JCあるあるかもしれませんが、素人やけどフリー素材でとりあえず制作しちゃって、、、みたいな。昨年日本の広報審査会議で、これは何とかしなくては!と共に伊住理事長と活動したことを思い出しました。

理事長の立場から考えるJC活動

I:理事長になってからは、より組織のことを考えるようになりました。理事長となると組織全体にとって有益なのか、どんな良い影響をもたらすことができるのか、メンバーにとってどんな利点があるのか等、より広い視野を持つ必要があると思っています。
理事長という役職だけではなく、全ての役職に通じると思いますが、キャリアアップを通じて階段を1段1段上がっていくとそれに応じて見える景色も全然違ってくるし、責任も自覚も大きく変わってくると思います。理事長になって大きく見方が変わったというよりも、様々な役職の経験を通じて、自身も成長させていただいたと思います。
そして、JCを続けるのであれば、僕はメンバーのみんなには色々な役職にチャレンジしてほしいなと思っています。委員メンバー(フォロワー)だけで卒業となるメンバーもいますし、全員が役職を経験できるわけではないですが、機会には前向きにチャレンジしてほしいですよね!

苦労があったからこそ前向きにJC活動に取り組めた

Q:苦労話やエピソードはありますか?

M:理事長基本方針にも記載したのですが、やはり2020年初めて神戸JCの理事をした時でしょうか。1年間共に汗を流したスタッフやメンバーとの友情は大事な宝物ですが、自身の未熟さもあって、事業の構築や理事としてのあり方(覚悟や責任感)には少し後悔もあります。一生に一度であろう神戸JCの委員長職を100%の自信を持って全うできなかった悔しさを当時感じていました。
そんな時、2021年度の近畿地区協議会に委員長として出向しないか、という新たな機会が訪れました。2年連続で委員長職するの!?という感情と、次は少しの後悔も残さないよう100%の力でチャレンジしてみたいという感情が葛藤する中、挑戦する決意をしました。
神戸JCの委員長として過ごした少しほろ苦い体験があったからこそ、同じ失敗を繰り返すまいと、2021年はより前向きな姿勢でこの役割を全うすることができたと思います。
他LOMの同期委員長やスタッフ・メンバーと切磋琢磨しながら運動を展開する喜びや楽しさを実感し、振り返るとこの近地区の1年が自身の大きなターニングポイントになりました。

I:僕のターニングポイントは、昨年度の日本JCですね。今まで出向って少し苦手で、近地区も京都ブロックも出向経験はなく、地元の京都でしっかりと活動するのが大事だ、と思っていました。
けれど去年、日本JCに出向する機会をいただき、総務グループの筆頭議長という大役を担うこととなりました。グループの「筆頭」というプレッシャーもありましたが、同じ総務のみんなが「リーダー」と呼んでくれて、助けてもらいながらなんとか1年間走りきりました。
自分の会議体のミッション・運営だけではなく、他グループとの連携等、思い出したらものすごく大変な1年だったんですが、この出向体験が自身を大きく成長させてくれましたし、意識の変革にもつながったかけがえのないものだったと思います。

M:確かにいつも「リーダー!!」と呼んでました(笑)
伊住理事長のリーダーシップに導かれて総務グループは1年間全員が頑張れたんだと思います!!

2024年の展望と目標

I:今年「京都未来創造フェスティバル」という事業を開催します。初めての試みとして、全委員会がこの事業に参画してもらいます!!1年間それぞれの委員会が走ってきた運動の集大成をこの事業で発信する予定です。
イメージだと毎年7月に開催されているサマーコンファレンスに近いと思います。京都JCはありがたいことに毎年京都会議をさせていただいていますが、何かこの伝統ある大会に加えて、新たに地域に根差した事業をしたいなという想いがありました。
例えば、横浜JCだったら開港祭がありますし、神戸JCだったらみなとまつり等、地域に根ざした武器みたいな事業、これぞ京都JCっていう事業の構築に今年は挑戦したいと思います。地域のために出来ることをしっかりと形にして、発信できる場になるよう構築してまいります。
「京都未来創造フェスティバル」是非神戸JCのみなさまにもお越しいただき、楽しみにしていただければと思います。

M:日程は決まっていますか??また、継続事業を目指す予定ですか??

I:日程は9月6,7日の2日間の開催を予定しています。そして継続事業にできるよう構築したいと考えています。僕らの運動や活動を発信し披露する、そんな一つの箱のように捉えてください。内容やコンテンツは毎年変わるものとして、箱として次年度以降も活用してもらえたらと思います。

M:素晴らしい取り組みです!!必ず神戸JCメンバーと共に参加させていただきます。事業の構築段階から色々と連携させていただき、学ばせてもらえると嬉しいです。
神戸JCとして力を入れたいことは、青少年育成事業ですね。事業に関しては年間を通じて市内の主には小学生を対象としたものを、行政や民間企業のみなさまと協働しながら展開したいと思っています。もちろん、これは今年度の目玉事業として京都JCとの連携事業として実施していくものと考えています。
これは、LOM同士の垣根を越えた新たな連携事業のモデルケースにしたいとも考えています。同じ近畿地区協議会内だけどブロックは別という近すぎず、遠すぎない、そんなLOM同士がそれぞれのまちの課題を「連携して」解決できる仕組みを構築することが大事だと思います。そうすれば、もう昨年みたいな「地区不要論」は出なくなるかと、、、

I:「地区不要論」ありましたね(笑)
僕はサマコンのフォーラムだけではなく、WB(ウィービリーブ)の特別企画として取材もさせていただきました。

M:協議会内に所属しているLOMからもっと協議会に対して要望や連携の依頼をしてもいいと思っています。京都神戸のこの連携事業も、こういったLOM同士の連携があるから〇〇の点で協議会とも連携したい、協働したい!!みたいなことを伝えるのが大事かもしれません。

両理事長からメンバーへメッセージ

M:JCをこれから頑張ろうっていうメンバーに言いたいのは、JCほどフラットで機会に対して平等な組織はないということ。チャンスはみんなにあるわけです。事業や委員会に参加するチャンス、海外ミッションに参加するチャンス、出向するチャンス、その他にもたくさん。
それらのチャンスを掴んでいる人はそれだけ成長の機会に触れることができる。掴むのか掴まないのか、前向きにそれらをチャンスとして捉えることができるのかできないのかによって、こんなにも自身の環境が変わってくる組織はないと思っています。全国各地や世界各国に友だちができる感覚も味わってほしい。
もちろん、社業やプライベート等、色々な事情があって掴みたくても掴めないメンバーもいることは承知していますが、少しのハードルで超えられるかもしれないという状態であれば間違いなく掴んでほしい、と常に思っております。
私自身、本当にありがたいことに様々な機会に恵まれました。前向きにチャンスだと捉えて挑戦してきた結果があって、今年度理事長というポジションをいただけたものだと思っています。同じく機会を掴み、挑戦し続けてきた伊住理事長がいるからこそ、縁があって今日対談をすることができています。また、お茶をいただいたり、今日庵様を見学させてもらったり、人生の財産になるような体験もすることができています。
色んなことを考え過ぎてチャンスを逃してしまうパターンも多々ありますが、明るく前向きに、機会を掴んでみようかな!!ってメンバーには思ってほしいですね。掴んだ先には、きっと充実したエクスペリエンスが待ってるよって、理事長として伝えていきたいと思います。

I:僕も森谷理事長と同感です。昨年の日本JCの議長としての経験があったからこそ腑に落ちますね。「やってみないとわからないことだらけ」かもしれないけど、JCは実際にやった人にしかその真の魅力はわからないんですよね。
JCの中で役職を受ける、受けないという話の際に、仕事が理由ということがよくありますが、仕事をしてないって人は、JCの中にはいないわけで、みんな、忙しい中でも時間をやりくりして工夫をしながら挑戦してるんですよね。やるって覚悟を決めたら、とりあえずやってみる。仕事も一緒です。その覚悟と行動によって、全国各地や世界各国に色々な繋がりができて人脈の広がりや自己成長を実感していくものだと思います。まさに人生の幅が広がりますよね。自分の社業だけに集中している人と、工夫をしながらJCを頑張って色々な人との交流や活動を続けている人の人生の幅は少し違うと思っています。
より人生の幅を広げたい、充実した人生を謳歌したいと少しでも思っているなら、是非これからも積極的に前向きにJC活動をされたら絶対後悔はしないと思うので頑張ってください!!

神戸青年会議所 2024年度スローガン
The Experience
~未来へ紡ぐ体験を~

京都青年会議所 2024度スローガン
答えを出そう! 幸せが溢れる京都の実現

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