子ども未来創造事業とは?
大人が子どもの教育を通して自らが成長し、家庭、学校、地域といった三者協働の枠組みを超え、まち全体で教育を推進する仕組みを創出することを目的とします。昨今、子どもたちの取り巻く環境は自然や文化に直接触れるリアルな体験を選択する機会が減り、数値では測ることのできない社会性や情動スキルを育む体験が減少しています。今、子どもたちにリアルな体験を提供する教育環境づくりにまち全体で取り組む必要があります。
また、その取り組みの一環として、子どもたちの体験機会を神戸のまち全体で創出し子どもを育むことに、ご賛同ご協力いただける企業や団体を「KOBE子ども未来応援宣言」の登録団体として認定します。
そして、カウンターパートのリスト化から事業化に至る事業フォーマット全体を行政に引き継いで活用いただくことを提案します。KOBE子ども未来応援宣言をベースに自然体験事業、KOBE子ども未来フェスを構築し、持続可能な取り組みへと紡ぎます。
~KOBE子ども未来フォーラム~
2024年4月24日(水) 中央区文化センターにて「KOBE子ども未来フォーラム」を開催いたしました。
子どもの体験機会を神戸のまち全体で創出することを目的に、ご賛同いただける行政関係者、教育関係者、企業関係者、地域団体関係者など子どもに関わる取り組みをされている方々を対象にお声がけをし、150名と多くの方々にご参集いただきました。
第一部、第二部ではセミナーを行い、一般財団法人 野外活動協会 事務局長の日野 健太郎様、デザイン・クリエイティブセンター神戸 マネージャー 近藤健史様にご登壇いただきました。
はじめに、日野様より、子どもたちの社会情動スキルについての説明があり、毎日自然に触れている子どもは、集中力と認知能力の向上が高まり、具体的には野外活動やキャンプを「体験」することが効果的で、その「体験」とは、「やってみる→感じる→振り返る→考える」ことであり、その「体験」の積み重ねで社会を学ぶとあり、日頃当たり前におこなっていることをわかりやすく解説していただきました。 また、成長の解説では成長は2種類「垂直的成長=人間的な成長」「水平的成長=知識的な成長」あるとされ、日々成長が必須な我々青年経済人にとっても、非常に興味深いものであり、参加された方々も前のめりで講演を聴かれておりました。
次に、近藤様からは子どもたちを取り巻く社会課題とデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)が行っている子どもたちへの取り組みについて説明がありました。多種多様な教育体験プログラムがシェアされ、その中でも「ちびっこうべ」は各業界のプロのクリエーターと目的を持って社会経験が出来るとあって、子どもたちの社会情動スキルの向上に直結する取り組みであり、我々の想いと通ずる事業展開をされていると感じました。
第三部のパネルディスカッションでは、株式会社日能研関西 会長の小松原様を交え、子どもたちが様々な体験をすることにより与える学習への影響や、体験を求めている子どもたちとリソースを持つ企業がマッチングするためのアドバイスなどをお話いただきました。
第四部では子ども達に体験型教育を提供したい小学校と、体験型コンテンツを持っている企業・団体とのマッチングが不足しているという神戸市の課題に対して、市内の体験コンテンツをリストとして視覚化するという形でアプローチする 「KOBE 子ども未来応援宣言」の目的の共有と認知の拡散を行いました。
参加された企業、団体の皆様から多くの体験型コンテンツをリストへ登録していただくことができました。
今後の取り組みは、「KOBE 子ども未来応援宣言」登録企業・団体と共同し、洞川キャンプ場にて「自然体験事業」、9月15、16日には東遊園地・中央区文化センターにて企業様、団体様と共に行う誘致型・体験コンテンツの見本市「KOBE子ども未来フェス」を開催いたします。
引き続き子どもたちへ体験型の教育機会の提供を行って参ります。